怖いパンプレットの日記

30代中盤にしてあてもなく退職した男の随筆。です、

会社を辞めるまでの軌跡

趣味で撮った写真。会社を辞める前の気分。

35歳、妻と一緒に鬱で仕事を辞めたばかりです。

書き出しが暗すぎますね。文字ずらほど悲観はしていません。

 

今回は自分の仕事ぶりを振り返りたいと思います。

 

1社目:TVCMの制作会社

イメージつくかと思いますが、映像関連の制作会社は非常にブラックな働き方です。それもそうです。社会人1~2年目の若造が数千万受け取って100人近く雇ってプロジェクトを成功させて「あたりまえ」な職種です。普通の仕事量でこなせるわけがありません。最近は少し働き方も変わってきているみたいですけどね。

正直2年目ごろからまともな精神状況だったとは思えないですね。親とも友達とも全く連絡を取らず、車の免許の更新にも行く気になれず失効しました。

ある時突然、仕事の隙間が生まれました。逃げるように退職しました。

5年ほど働いて520万ほどの年収になっていたかと思います。

 

2社目:WEB動画系の制作会社

細かい話ですが、1社目ではプロダクションマネージャー、そして転職先ではプロデューサーという肩書になりました。ちょっと偉くなった。

1社目のブラック環境で培ったスキルと、この会社の人間関係の良さのおかげで、ありがたいことに売り上げNo1を継続していました。

ここで妻とも出会い、順調そのものでした。

ある時突然、事業撤退することになりました。売り上げはプラスでしたが、ドカンと爆発するような成長をしないと文句を言われるような出資を受けていたようです。

動画制作は労働集約型ですから、なかなか難しいんですよね。

制作会社にいた人ならわかると思いますが、忙しくて死にそうなのに売り上げが足りないって言われるんです。会社も計算ミスするんだなって、思いましたね。

3年ほど働いて590万ほどの年収になっていたかと思います。

 

3社目:WEB動画系の制作会社

ほぼ似たような会社にスライドするように転職。

年収は入社時に620万ほどになりました。

ここで自分に変化が起きました。まったくやる気がでないんです。

自分でも驚きです。締め切りがあるのに締め切りを守ろうという気力がおきないんです。お客さん困るだろうな、うちの会社も困るだろうな、嫌われるだろうな、信用されなくなるだろうな。考えれば考えるほど動く気力が湧きません。

趣味の映画鑑賞も何故かできなくなりました。

業務目標が達成できず、みるみると給料は下がっていきました。

最終的には520万ほどだと思います。

やる気のなさから取引先を何度も怒らせてしまい、自分でもやる気を出す方法がわからなかったため、休職してすぐに退職を決めました。

今は傷病手当の申請中です。

退職しても傷病手当がもらえることを知り、取り合えずやる気がでるまで休むことにしました。時を同じくして妻も退職。似たもの夫婦なんです。

 

さて、振り返ってみると、随分と収入を下げたなとw

ただ、3社目を務めながら、ある考えに至ってました。

「これ以上、労働するくらいなら何もいらない」

そんな気持ちがやる気の低下と、鬱と診断される原因を作ったのかもしれません。

 

いま私たち夫婦は、お金と労働のバランスを探る旅に出たのだと解釈することにしました。無色なので、どうしようもない不安に陥ることはありますが、「会社員ではない」という事実一つで、ふさぎ込むことは減りました。

後悔する可能性は十分にあっても、今はとても穏やかです。

さ、明日からどうしようか。

 

ま、今は休憩。